似て異なる職業について

職業選びの参考になれば幸いです。

介護士と看護助手の違いとは

介護士と看護助手は、食事や排せつをはじめ、入浴や移動の介助を行う点で仕事内容がとても似ていますが、実は違いがあります。
まず介護士がケアする対象は介護サービス利用者に限らず、医療機関で療養している患者も含まれます。
つまり、看護助手や看護師だけが患者をケアする訳ではないのです。
一方、看護助手は医療機関で患者の介助に携わることはあっても、介護サービス施設で介護専門の業務を担当することはありません。
また、看護助手は看護師と異なり、医師の指示に基づく医療行為ができないため、業務の範囲が限られているため、無資格でも働けます。

しかし介護士は、介護施設の清掃や利用者の衣服の洗濯といった生活援助に携わるだけなら介護の資格は必要ありませんが、利用者の身体に触れる身体介護を行う場合は、原則として介護職員初任者研修や実務者研修、介護福祉士などの資格が必須になります。
したがって、介助の仕事をしようとする場合は、これらの違いをしっかりと調べて自分がどのような仕事をしたいのかを具体的に考えましょう。

ちなみに看護助手は、准看護師や正看護師の資格を目指さない限りスキルアップは難しくなりますが、介護士の場合は実務経験を積みながら前述した資格を取得することでキャリアアップが図れます。
しかも、介護福祉士として5年経験を積めば、介護業界最高峰の資格であるケアマネージャーの資格取得にも挑戦できます。
見事資格試験をパスしてケアマネージャーの資格を取得できれば、現場で利用者の介護を行うだけでなく、ケアプランの作成や介護申請業務なといったデスクワークも行えるようになるので、仕事の幅が広げられます。
さらに、昇進や給与アップも期待できるので、手に職をつけて高みを目指したい場合は、介護士のほうがおすすめです。